「新しい記憶」は海馬に、古い記憶は大脳皮質に保存される!
人間の身体って不思議です。70パーセントは水で出来ていていることはご存じでしょう。
どこぞの錬金術師じゃありませんが、酸素、窒素、炭素、水素、リン、硫黄の6種類の多量元素。
ナトリウム・カルシウム・カリウム・塩素・マグネシウムなど多重金属元素。
鉄、銅、亜鉛、の微量子金属元素。
フッ素、ヨウ素、セレン、ケイ素、ホウ素、ヒ素、マンガン、モリデブン、コバルト、クロム、バナジウム、ニッケル、カドミウム、スズ、鉛と言ったごく微量元素で出来ています。
と、ここで脳のお話に〜
脳の構成成分は、脂質約60%、タンパク質約40%です。
そして、脂質の内訳はコレステロール約50%、リン脂質約25%、ドコサヘキサエン酸(オメガ3系)が約25%と言う具合です。
コレステロールは神経細胞を守っています。ちょうど電気のコードは、電線の回りを絶縁体でくるんである様にです。
リン脂質や、DHAは、神経伝達物質などに使われています。
構成成分は分かったけれど、それと記憶がどう関係するのか?
「馬の脳」と呼ばれる「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」には、「海馬(かいば)」という部分があります。
画像お借りしました(http://asanagi987.blog27.fc2.com/blog-entry-198.html へのリンク)
海馬は、タツノオトシゴのような形をしています。
日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、海馬の中で一度ファイルされて整理整頓され、その後、大脳皮質にためられていくといわれています。
「ちなみに大脳皮質とは神経細胞の灰白質の薄い層の事です。
その厚さは場所によって違いますが、1.5〜4.0mmほど。大脳基底核と呼ばれる灰白質の周りを覆っています。
知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司り。神経細胞は規則正しい層構造をなして整然と並んでいます」
赤で囲まれた濃い灰色の部分が大脳皮質(灰白質)
白い部分は白質
ウィキペディアからお借りしました
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%84%B3%E7%9A%AE%E8%B3%AA へのリンク)
つまり私たちの脳の中で、「新しい記憶」は海馬に、「古い記憶」は大脳皮質にファイルされているのです。
海馬が働かなくなると、私たちは新しいことが覚えられなくなります。つまり、昔のことは覚えていても、新しいことはすぐに忘れてしまうのです。
海馬はいわゆる「記憶の司令塔」とでもいえるとても大切な場所ですが、とても壊れやすい性質を持っています。
例えば酸素不足で脳がダメージを受けるとき、最初に海馬あたりから死んでいくといわれています。
また、とても強いストレスにさらされたときにも、海馬は壊れてしまう性質があります。「サリン事件」や「阪神大震災」が起こったときに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは極端な恐怖やストレスで、海馬に異常が現れる病気です。
海馬は高性能ですが、とても繊細で壊れやすい精密機械のようなものなのです。
話を最初に戻します。
脳と言えど、身体の一部。脳は一番身体の器官の中でエネルギーを消費します。
構成しているのが、リン脂質やたんぱく質・・・・・ということは、それらを含む栄養素を取り入れないと、記憶力も落ちる、という事ですね。
食事は私達が毎日毎日、死ぬまで繰り返さなければいけない作業です。
勉強も良いですが、脳の為に、記憶の為に、食事をおろそかにしないようにしましょう。
特に時間が無いからレトルト、カップ麺で・・・・・というのはどうかと。
私も気をつけたい点ですね。
手っ取り早く、確実に記憶術を学ぶ
Top